最近、X内でFX詐欺が横行しているという話をよく耳にします。
私自身も、そのような詐欺師と思われる人物と接触した経験があります。
本記事では、その人物とのやり取りを通じて感じた違和感や教訓について共有します。ぜひ、参考にしていただければと思います。
詐欺師の手口─借金から救済することを語る
X内で目に留まったその女性FX詐欺師(自称)は、借金を抱えているユーザーを次々とフォローしているようでした。
自らも過去に借金を抱えていたと語り、その経験から、今では「専業トレーダー」として成功し、FXの指導のほか、自分と同じように借金を抱える人を救済する活動をしている、と主張していました。
しかし、教え子とされる人物の存在やその実績は、どこにも確認できませんでした。
フォロワーも極端に少なく怪しさ満点です。
矛盾だらけのFXトレード指導
興味本位で彼女に接近してみると、少し特殊な方法で支援している、とその女性は語りました。
なんでも、教え子から預かった最初の原資を、「最初は自分がある程度の資金まで増やし、その資金を元手にトレードの指導をする」、というものらしいのです。
そこで、トレードで増えた分で返済することを前提に、支払資金を貸してくれと頼んでみました。
結果は予想通りNOでしたが、支払いを目前に控えていると伝えているにもかかわらず、指導するから原資を最低10万(正確には忘れましたが)用意しなさい、とのこと。
ちなみにこの金額は以前にも同じ人物に詳細を聞いたときとは違う金額です。
彼女の過去の投稿を遡っても、違う金額が書いてあります。
言うことに一貫性がないのは怪しい証です。自分で言ったことを覚えていないのでしょうね。
さらに、この活動は彼女自身には特にメリットがないとも語っていました。
その分、猫の保護団体に寄付する人を増やしたい、みたいなことを言っていましたが、よく意味が分かりません。
振込先に指定してきたのは、全く別業態の法人口座
試しに『振り込みます。お願いします』と申し出て、支払方法を相談すると、現金振込も可能とのこと。
そして「専業」と名乗っていたFX詐欺師が指定してきたのは、全く別業種の法人口座でした。笑
個人的に指導をしている専業トレーダーのはずですし、どこか彼女が取引しているブローカーの入金口座に振込する、とか、大規模な資産運用をしていて法人化している、というわけでもなさそうです。
あくまで全く関係のない業種の法人です。おそらく彼女自身が経営していると思われます。
それにしてもなぜあえて法人口座なの?と笑いました。
受取人名から謄本を取得し、法人情報を全て入手したのですが、某地方都市の小規模な会社を経営しているみたいです。
もしもその経営者本人であれば実際に女性でしたし、名前も住所も筒抜けです。間抜けすぎる。笑
専業トレーダーなのに「顧問弁護士」に相談するとの謎の言動
最初から怪しい点を炙り出すという目線で接していたのですが、こうもわかりやすいとは、なんだかお粗末で拍子抜け…
と思い、そこから興味を失ってしまいました。
口座情報を伝えたのに振込資金を受取できなかった「専業」を自称する彼女は怒り、「顧問弁護士」に連絡してあなたの情報開示をする、と一人で騒ぎ出し、翌日「特定しました」と冗談みたいな連絡をしてきたのです。
まず、専業トレーダーが「顧問弁護士」を持つなんて、何のための顧問?顧問弁護士の意味わかってるの?という感じです。
そもそも「専業トレーダー」の使い方自体も間違っています。全部、ちょっと言ってみたかったレベルのことなんでしょう。お粗末。。。
情報開示にかかる時間すら理解していないのでしょうね。もうこの時点で私は完全に飽きてしまっていました。
少しの会話で、口調や言動の内容から、彼女にはそれほど知性がないのが丸わかりだったからです。しかし想像以上でした。わざとやっているのかと思うほど。
結局全ては架空のお話
結局、全てが架空のお話だろうという私の予測は、すべて的中していたのでしょう。
その後しばらく、「教え子が~~」という虚偽と思われるポストが何度かありましたが、やがてXの更新は途絶え、法人のHPも閉鎖されたのか、会社名を変えたのか、見かけなくなりました。
私はやり取りの最中、カマをかける目的で「実際に原資を預けたら、何日くらいで今回の支払資金に到達できそうか?」と質問してみました。すると、「●日あれば行けると思います」という回答が返ってきました。
彼女が実際に他の人々に同じような話をしているとすれば、これは非常に問題のある行為です。
金融商品取引法では、「不確実な事項について断定的判断を提供して勧誘をする行為は禁止」されています。(参考:金融庁)
さらに、金融商品取引業の登録を受けずにファンドの募集や運用をする行為は、金商法により禁止されており、これに違反した場合には刑事罰が課される可能性があります。
仮に人助けを自称していたとしても、この行為自体が違法である可能性が高いです。
彼女がこれらの法律を知っていたとは思えませんが、仮に無知であったとしても、その行為が許されるわけではありません。
結論
この経験を通して、「普通ではない」と感じた直感は正しいということを学びました。
そして、聞いている側が納得できるようなメリットがない場合、それはおそらく詐欺です。
少しでも違和感を覚えたら、その時点で冷静な判断を下すことが重要です。
今回の私のように、興味本位で深入りするのも一つの方法ですが、リスクが伴うことを理解した上で行動することが求められます。
世の中にあふれる甘い話には、常に気をつけるべきですね。
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