借金が積み重なった原因は人それぞれですが、私の場合は、身の丈に合わない一人暮らしが、今につながる借金生活の発端でした。
実家暮らしの頃から貯金がほとんどできなかった私が、少しアルバイトをして収入が増えたからといって、無理をして高い家賃の物件を選んでしまったのです。
今振り返ると、もっと計画的に考え、優先すべきことを見極めるべきだったと強く感じます。
身の丈に合わない選択の始まり
当時、私の一番の目的は実家を出ることでした。
いい年頃の大人である私に対して、親が私の交友関係や行先に口出しをしてくることに耐えられなくなり、一人暮らしを決意したのです。
しかし、その決断の裏には「どうせ住むなら気に入った場所で優雅に暮らしたい」という欲望も含んでいました。そして、結果的に本業の手取りの半分程度を家賃に費やす選択をしてしまったのです。
アルバイトで一時的に収入が増えていたこともあり、無理ができると錯覚していました。
無計画な出費が招いた結果
新生活を始めるにあたり、「きれいな家に住みたい」「新しい家電をそろえたい」「広くて交通の便が良い場所に住みたい」という全ての思いを優先したため、必要以上の出費を重ねました。
しかし、すぐに資金が底をつき、恥ずかしながらわずか数か月で実家に戻ることになったのです。
残ったのは、金利の高いカードのリボ払い残高だけ。
そこで銀行系カードローンに借り換えたことで、借金に対するハードルが一気に下がってしまいました。このときの残高は10年以上たった今でも増減を繰り返し、一度も完済に至っていません。
1人暮らしをすること自体が悪かったわけではありませんが、もっと優先事項を厳選して、無理のない範囲で生活する選択肢はあったはずです。
これがきっかけで借金があることに慣れてしまった私は、少し返済してはまた借りるという悪循環に陥り、その結果が今の多重債務につながっています。
その場しのぎの発散がもたらしたもの
その後は友人とジムに通ったり、スポーツクラスやヨガに参加したりすることが、当時の私にとってはストレス発散やつまらない人生を変えるきっかけとして思いつく唯一の方法でした。
仕事終わりにリラックスするためにお金を使うことが、自分を支えているように思えたのです。しかし、今振り返ると、これらの活動はすべて自宅で無料でできるものでした。
さらに、旅行に行く理由も「実家にいたくない」「家で1人過ごしてばかりでつまらない人生だと思われたくない」という見栄から来るものでした。
そんな理由でお金を使っても、何も得られないどころか、借金を増やすだったと後になって痛感することになります。
無計画さと後回し癖がもたらした悲劇
退職後にわずかな退職金が入ったときも、今すぐ手元からお金が出ていく恐怖に耐えられず、数か月後に控えている支払いを後回しにして新生活を楽しむことを優先しました。
支払期限がくる頃には、すでに資金は底をつき、カードの強制解約にまで至ってしまいました。
これもまた、無計画さと後回し癖が招いた悲劇です。
今だからわかる教訓
過去の私に伝えたいのは、「目先の楽しみを追うことは必ずしも幸せに繋がらない」ということです。
自分が本当に目指したい結果は何なのか、いま何を一番優先すべきかを真剣に考えることが重要です。
確かにその時は多少楽しかったかもしれませんが、その結果、計画的な資金管理能力とその後の楽しい人生を大きく失うことになりました。
今振り返って思うのは、もっと早くお金の問題と向き合っていたら、今頃もっと違った悩みと向き合えていたかもしれないということです。
私はいつまでも同じことで悩み続ける自分から、今こそ脱却したいと強く思っています。
まとめ
借金返済中の皆さんに伝えたいのは、目先の楽しみを追うことが本当に価値のあるものかどうか、よく考えてほしいということです。
将来の幸せを守るために、今、何を選び、何を捨てるべきかを見極めることが大切です。
全てを選ぶことはできません。人生は選択の連続だと、私の身をもって伝えることができます。
そして、自分の心の声に耳を傾け、本当に価値ある選択をしていきましょう。
今からスタートしても、まだ大丈夫。
私と一緒に必ず自己管理の達人になって、思いのままの人生を歩んでいきましょう!
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