貯金や貯蓄がなかなかできないと悩んでいる方へ、おすすめの「財形」を紹介します。
財形貯蓄制度は、給与から自動的に天引きされるため、計画的にお金を貯めるのが苦手な方にも最適な方法です。今回は、この財形貯蓄制度について詳しく解説します。
財産形成貯蓄とは?
財形貯蓄制度は、企業が提供する給与天引きによる貯蓄制度です。
給与の一部を自動的に貯蓄口座に振り替えることで、無理なく貯金を増やすことができます。制度には「一般財形」「財形住宅」「財形年金」の3種類があります。
「勤労者」として団体に属する人向けで、個人事業主は対象外です。
参照:厚生労働省
【一般財形貯蓄】勤労者財産形成貯蓄
- 概要: 目的を限定せずに利用できる貯蓄制度。給与から天引きされるため、自然と貯金が増える。
- メリット: 自動的に貯蓄できるため、貯金の意識が薄い人でも確実に貯金が増える。
- デメリット: 金利が低く長期間積立しても金利のメリットは少ない。
- 引出可能時期: 基本的に自由。
- 利息: 市場金利に連動し、通常の貯蓄預金と同程度。
【財形住宅貯蓄】勤労者財産形成住宅貯蓄
- 概要: 住宅取得を目的とした貯蓄制度。住宅の購入やリフォームに利用できます。
- メリット: 住宅購入資金を計画的に貯められる。一定の条件を満たせば、利息が非課税になる。
- デメリット: 住宅以外の目的で使うと、非課税の利息に対して税金がかかる。
- 引出可能時期: 住宅購入やリフォーム時。引き出しの際には住宅取得を証明する書類が必要。
- 利息: 一般財形と同じく市場金利に連動。非課税のため実質的に有利。
【財形年金貯蓄】勤労者財産形成年金貯蓄
- 概要: 老後の資金を準備するための貯蓄制度。60歳以降に年金として受け取る。
- メリット: 老後の資金を計画的に貯められる。一定の条件を満たせば、利息が非課税になる。
- デメリット: 60歳前に引き出すと、利息に対して税金がかかる。
- 引出可能時期: 原則として60歳以降。それ以前に引き出すと、非課税の利息に対して課税される。
- 利息: 利率は市場金利に連動し、非課税のため実質的に有利。
具体的な財形貯蓄の始め方
- 職場の総務や人事に相談し、利用可能な財形貯蓄制度について確認。自分に合った制度を選ぶ。
- 必要な書類を提出し、給与天引きの手続きを開始。手続きは企業によって異なるため、詳細は職場に確認。
- 手続きが完了すれば、自動的に積立が開始される。定期的に貯蓄状況を確認し、計画を立てることが大切。
まとめ
財形貯蓄制度は、給与天引きで無理なく貯金を増やすことができる便利な制度です。
一般財形、財形住宅、財形年金のそれぞれに特徴があります。
もっとも一般的なのは「一般財形」ですので、こちらだけでも把握しておくと役立つ日がくるかもしれません。
自分に合った制度を選び、計画的に貯蓄を進めることで、将来の安心を手に入れることができますよ。
貯金や貯蓄を考えている方は、ぜひ財形貯蓄制度を活用してみてください。